ビジネスローンは万能の資金調達方法ではありません。これは銀行融資や公的融資にも言えることですが、メリットとデメリットが存在するのです。
メリットだけでなく、デメリットのことも把握しなければ、ビジネスローンを比較検討する場合にも、ビジネスローンを使いこなす場合にも、うまく行かないことになるでしょう。
ここではビジネスローンのデメリットについて解説します。
ビジネスローンのデメリット
1.金利が高い
ビジネスローンの最大のデメリットは「金利が他の資金調達方法と比較して高い」ことが挙げられます。
ただし、この金利が高いと言うデメリットは、あくまでも数多くのメリットと背中合わせのモノであることを理解する必要があります。
ビジネスローンを提供している金融機関の視点で考えると
- 貸し倒れのリスクが高い → 金利を高くせざるを得ない
- 貸し倒れのリスクが低い → 金利を低く設定できる
という事情があるのです。
そのため
「担保がない」「保証人がいない」「融資までのスピードが早い」「総量規制対象外」・・・というようなメリットがある分、貸し倒れリスクはどうしても高くなってしまうため、金利も高く設定せざるを得ないものなのです。
2.限度額が少ない
銀行融資や公的融資と比較すると限度額は若干低めに設定されています。
金額が大きいビジネスローンでも、最大1000万円という規模が多く、1000万円の融資枠での審査通過を勝ち取るためにはそれなりの実績や信用が必要になるため、審査の結果融資枠は希望よりも少なくなるケースも往々にしてあるのです。
ビジネスローンのデメリットを知ることでわかる活用法方法
上記で記載したようにビジネスローンには「金利が高い」「限度額が少ない」というデメリットがあります。
つまり、ビジネスローンは企業経営の中での中長期的な資金調達方法としては適さないということなのです。
中長期的な視点で資金調達を行うのであれば、低金利でまとまった金額を融資してくれる銀行融資や公的融資を活用すべきなのです。
しかし、一方これらの銀行融資や公的融資にもデメリットがあります。それは「融資までの審査期間が長い」「必要なタイミングまでに融資ができないケースもある」「審査が厳しい」「担保や保証人が必要」・・・などです。
つまり、銀行融資や公的融資でカバーできない状況でビジネスローンは活躍するのです。
例えば
- 銀行融資を依頼したけれども、必要なタイミングまでに審査の結論が出ない
- 明日にはお金が必要なので銀行融資では間に合わない
- 銀行融資での融資枠がすでにいっぱいで追加の融資の審査が下りない
- 銀行融資で審査が落ちてしまった
- 銀行融資で担保を要求されたが、担保を用意できない
- 銀行融資で保証人を要求されたが、保証人を用意できない
と言った場合です。これらの状況で短期的な資金調達方法、つなぎ資金としてビジネスローンが活躍するのです。
まとめ
ビジネスローンは短期的な資金調達に向いている資金調達方法です。
銀行融資や公的融資とはメリットデメリットがことなるため、状況に応じて使い分ける、または併用することがビジネスローン活用で重要なポイントなのです。